「非常時はとにかく食べられればいい!」
「非常食は長期保存できればなんでもいい!」
そんな視点で非常食を選んでいませんか?
もちろんどちらも重要ですが、
いざというときこそ「ほっ」とすることも大切です。
非常食を選ぶ際によくあるご質問に、
専門家がお答え致します。
非常時とは突然やってきて、何日間その状況が続くか分からないものです。
不安や恐怖などのマイナスの感情が起きやすいなかでは特に食欲が減退しがちなものですが、そんな時にこそ温かい食事を美味しく食べられる環境をつくることが、毎日の食欲と同時に活力につながる土台にもなると考えます。
また、どこか一つでもほっとできる時間があることで精神的なケアにもつながると考えます。
特にお子様は、環境の影響で食欲が変化しやすい傾向にあり、日々の活力を普段どおり補っていただくためにも、フードストックジャパンは「美味しく質の良い食事」をご提案いたします。
過去の災害時には、支援物資がおにぎり・パン・カップめんの炭水化物に偏りがちでした。緊急時はエネルギーの確保が最優先となりますが、長期間の避難生活を考えるとたんぱく質不足、緑黄色野菜不足等、栄養面の観点から問題視されてきました※。
私たちは普段から様々なものを口にしていますが、大きく分けてエネルギーになるものとそうでないものがあります。
エネルギーになるものは炭水化物、たんぱく質、脂質の3つです。
その他のビタミンやミネラル、食物繊維はエネルギー源をエネルギーとして利用できるような代謝に関わったり、体の機能調整に関わったりしています。
そのため、「○○さえ食べていればよい!」ということではバランスが大きく偏ってしまいます。 中でも活力となるエネルギー源のバランスは「エネルギー産生栄養素バランス」とも呼ばれており、厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)では、「たんぱく質:脂質:炭水化物=13~20:20~30:50~65」が望ましいとされています。
これはあくまでも目安ではありますが、何かを多く摂り過ぎないことや様々な食品をまんべんなく摂ることの大切さにもつながってきます。
非常時にこそ、きちんとバランスのとれた食事を意識することで心身ともに良い状態を作ることができるのです。
私たちは何か食べるときには「五感」をフルに使うことでよりおいしくいただくことができます。 その五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。
温度は触覚の一つに入ります。 温かいものをいただくと、ホッとすることはもちろんですが、蒸気に乗ってお料理の香りも立ちます。 非常時にお肉をジュージューと焼くなど、聴覚の面では厳しいかもしれません。
しかし、見た目も綺麗で良い香り、味も美味しく食べて温かいということがそろうと五感のうちの大部分を使って「味わう」ことができます。
また、非常時が冬場や寒い時期であった場合、環境によっては必ずしも暖が取れる状態であるとは限りません。
災害時に、ライフラインの停止は生活に大きな支障をもたらします。2016年に起きた熊本地震では、4/14の地震発生から電気の復旧に6日間、ガスの復旧に16日間を要しました※。
非常時には、季節や気候にも大きく左右されますが寒さ、過労、栄養不足などの要因が揃い、低体温症のリスクも想定されます。
電気・ガスを使わず温かい食事を食べ、身体の中から暖を取れる環境を確保することも、非常時に必要な備えだと考えます。
非常時にはまず食べるものを「確保する」、ということが第一段階だと思います。
食べることで脳や体にエネルギーが行きわたるため、考える力や行動する力の原動力となります。 しかし、ただ何かを食べていればよいというわけではありません。
私たちにはエネルギーになるもののほかにも代謝をスムーズにするものや体調を整えるものも必要です。つまり「バランスのとれた食事」が必要となるのです。
さらに加工品には塩分が多く使用されているものもあるため、選び方を間違えると塩分過多になり、むくみや高血圧、食欲低下の原因になることもあります。
特に普段、降圧剤を服用していたり、塩分制限を受けていたりしている方にとっては非常時に限られた食品と調理法で実践するのは難しいことだと考えます。
私たちフードストックジャパンは、エネルギー産生栄養素バランスや塩分を考慮して多くの方に安心して食べていただける献立を設計致しました。
非常時には日常と比べると想定外のこともたくさん起こります。
そのため非常時こそ、いつにも増して「バランスのとれた食事」を心がけることが、心と身体の双方の健康維持には欠かせないのです。
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大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。
その後、特定保健指導を経て、現在は、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。
資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター